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ネパール学校建設・LENP計画(Ⅱ)

お待たせいたしました!!神谷先生から第2回目の投稿を頂きました。

ネパール学校建設・LENP計画(Ⅱ)

投稿者  神谷欣吾       投稿日  2017年4月20日

第1次LENPツアーはまさしく苛酷なツアーでした。何もかもが初めての体験、予期せぬ出来事に翻弄された旅でした。ツアーの最初の宿泊地がシンガポール、オーチャード通りやら屋台村やらルンルンの観光ツーリスト気分満喫でしたが、やがて飛行機がカトマンズのトリブバン空港に到着すると生徒たちの顔色が一変しました。ポカラへ向かう国内線の18人乗りの小型プロペラ機を見た瞬間、本気で「日本へ帰る!」と泣き叫ぶほどでした。それから3日間、標高1,200mにも及ぶ急峻な山道を何時間も歩いて4つの村を歩いた生徒たちは激しい下痢に襲われたり、発熱して寝込んだりした子もいました。

垂直に100mもそそり立つ崖を2つものり越えてたどりついた学校で、バッタリ倒れこむ子もいました。ポカラ滞在中は現地NGOの「コピラ・ネパール」の皆さんのお宅にホームステイ、激辛カレーや慣れない食事にげっそりした子もいました。ステイ先の小学校低学年の子に流暢な英語で質問されて、一言も返事が出来ず愕然とした体験から、帰国後猛烈に英語を勉強して学年トップクラスになった子もいました。そんな中で、現地の子どもたちや親・教師の訴えを聞き、コピラの仲間と真剣な議論を重ねて、遂にカスキ郡ラハチョーク村ジャナ・ジャガラン小学校とタナフン郡マジラン村ジャナ・ジャウクマーリ小学校の建設を決意したのでした。

現地の子どもたちのひたむきな瞳、8,000mを越えるヒマラヤの眺望、亡骸を火葬してガンガ(ガンジス川)につながるバグマティ川に流すパシュパティ寺院の光景等も鮮烈な記憶になったに違いありません。

帰国した生徒を待っていたのは、さまざまなメディアの取材でした、中でもNHK名古屋のTV番組「ゆうがたチャンス」への出演を経て、高校生達は自分たちの活動の意義とその反響の大きさを改めて痛感したのでした。

(第2部 おわり)

第1次LENPツアー参加者14名@チベット・ゲストハウス(カトマンズ)

NHK名古屋「ゆうがたチャンス」に出演した城西高校ICC部員と生徒会長

ラハチョーク村に向かうLENPチーム。吊橋から前方の垂直な崖を2つ越えていく

マジラン村では村人がサーランギの演奏で歓迎。ただLENPチームの中には気絶寸前の子も。

次回もお楽しみにお待ちください。